自然素材ー漆喰(しっくい)についてー

2023/02/22 自然素材

自然素材ー漆喰(しっくい)についてー

漆喰は、古くは飛鳥時代から建築資材として利用されるようになったといわれています。
サンゴ礁が長い年月をかけて石灰鉱脈となり、ここから採掘されたものが石灰石です。
石灰石を焼いて水を加えて出来たものが消石灰(水酸化カルシウム)で、さらに糊やスサを加えて水で練ったものが漆喰です。

漆喰のルーツはサンゴ礁なんですね。ロマンがあります。

建築資材として優れた漆喰は、城郭や寺院、土蔵などに使われてきました。

◆調湿性
漆喰の原材料である消石灰は二酸化炭素を吸収することで長い時間をかけて石灰石へと戻り固まっていきます。ゆっくりと呼吸をしているのです。漆喰の呼吸は、冬場の乾燥や夏場の湿気を防ぐ効果=調湿性があるのです。
土蔵の収蔵品を湿気や乾燥から守ってきた歴史があります。

◆防火性
消石灰は無機質で不燃性。漆喰は「不燃材料」に分類されています。火災に強く、有害ガスの発生もありません。

◆美観
漆喰の白い色は、月明かりに反射します。現在より夜が暗かった時代では、漆喰壁を持つ城や寺院が月の光を浴びて浮かび上がり、人々に威厳を感じさせたのではないでしょうか。また現代でも、白い外壁は美観上優れ、防犯にもつながります。

◆耐久性
漆喰を塗った壁の耐久力は100年以上といわれています。先述したように、長い時間をかけて硬い石灰石へと戻っていきます。城郭で使われていた漆喰壁が何百年も残っていることからも、耐久性に優れていることがわかります。

◆防音効果
内装材として用いるときに、紙素材であるクロスなどより厚みがあります。また、繊細な穴が多くあいた多孔質な構造は、音の雑味を消す効果があります。

優れた特徴がたくさんある漆喰ですが、施工に手間と時間がかかり、費用も比較的高いことから
一般的な建築資材としてのハードルは少し高めだといえます。
しかし、天井・壁だけでなく外壁にも使える、長い歴史を持った漆喰。SDGsのこの時代にぴったりの建築資材なのかもしれません。

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