備えについて考える
2024/01/06 その他
2024年1月1日、新しい一年を祝うはずだった元日の夕方、また大きな地震が起きてしまいました。能登半島を襲った地震は、津波を引き起こし、大規模な火災が広がる惨状となりました。被災された方が一日でも早く安心した暮らしができるよう願うばかりです。
能登地方ではまだまだ余震が続き、避難されている方が多いなか、このような記事を記すのは本当に心苦しいのですが、「備え」について考えていかなくてはならないことは確かです。
日常の生活が奪われたときに、少しでも早く立ち直るための備え。その一つに「地震保険」があります。
地震保険は、すでに一般的になっており、その補償内容も理解されている方が多いかと思います。火災保険とセットで加入し、保険金額は最大で火災保険の半額です。
なので、全損した家屋を立て直すには不十分であり、必要があるのかと疑問視される声も聞きます。
ただ、地震により損傷、倒壊した家屋のみならず、地震による火災の被害に遭った家屋は、通常の火災保険では対象外、なのです。地震保険への加入がなければ、どんな被害に遭おうと、すべての損害を被らければならないということになります。
大規模な地震が起きたとき、損害保険会社の動きは迅速です。被災エリアに入り、損害の度合いを次々と判断していき、早急な保険金支払いにつなげます。それは、被災した方の経済面だけでなく精神面を支えることにもなります。地震保険に未加入の方は、ぜひ検討していただきたいと思います。
相次ぐ自然災害により、火災保険も地震保険も保険料率が上がっていますが、
地震保険には、建物構造の耐震性に対して割引が適用されます。
イノウエハウジングでは、耐震等級3級を標準としていますが、その場合、地震保険料が50%割引となります。耐震等級が高ければ、そもそも地震で被害に遭いにくいのでは?と思われるかもしれませんが、先述の通り、大規模な地震時は火災が発生しやすくなります。
地震時のリスク軽減には、残念ながら耐震等級を高くするだけでは足りないのです。
地震大国である日本は、もはや安全なエリアはないと考えたほうがいいかもしれません。誰もが災害に備える必要があります。
最後になりますが、この度の地震で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早く、心穏やかな暮らしができる日が来ますように。