令和6年地価公示について 福岡県編

2024/04/19 その他

令和6年地価公示について 福岡県編

土地の価格には5つの種類があるのをご存じでしょうか。

1つ目は、市場価格。実際に取引される価格のことです。

2つ目は、地価公示価格。国土交通省が主体となり、市街地を中心に評価、基準日は毎年1月1日で、3月下旬に公表されます。

3つ目は、地価調査価格。地価公示価格と似ていますが、都道府県が主体となっています。基準日は毎年7月1日。9月下旬ごろ公表されます。

4つ目は、相続税路線価です。相続税や贈与税の算出に利用されます。国税庁が主体で、市街中心部の路線を評価します。時価の8割程度とされています。基準日は毎年1月1日で、7月1日に公表されます。

最後は、固定資産税路線価です。固定資産税の算出に使われます。主体は各市町村。時価の7割程度とされ、3年に一度評価替えがあります。

今回は、地価公示価格についてです。先月下旬に発表された内容を確認していきましょう。

全国平均では、住宅地・商業地・工業地の全用途で上昇しました。
福岡県では、住宅地の上昇率が全国2位(+5.2%)、商業地の上昇率が全国1位(+6.7%)、工業地の上昇率が全国4位(+8.1%)でした。

47都道府県で全用途でベスト5以内に入ったことになります。

そして、ここ8年間で横ばいや下落したことはありません。このように土地価格が上昇をつづけている福岡県ですが、市町別にみるとどうなのでしょうか。
県内の住宅地をみていきましょう。

久留米市は10年、筑後市は11年連続で上昇しています。
イノウエハウジング本社のある八女市では、実は平成9年以降27年ぶりに上昇(+0.7%)に転じました。みやま市は、平成19年の合併以降、初の上昇(+0.3%)です。

県内の住宅地や商業地の上昇は、マンション用地の需要の競合によるものが大きいようです。

新築を建てるために土地を購入しようとしているイノウエハウジングのお客様にとっては、地価上昇のニュースはあまりありがたいものではないかもしれませんね。ただ、地価公示価格は市場価格とは違うものです。購入しようとしている土地の価格に与える影響が無いとはいえませんが、それよりも、地価上昇は市況が活性化している=生活利便性が良くなっている、ととらえた方が現実的です。

人が増える、便利な施設が増えると地価は上昇します。資産価値が高い不動産を保持できることを誇りましょう。