タタミのハナシ
2023/11/14 お役立ち情報
和室のエレメント、畳。
畳は、畳床・畳表・畳縁で構成されています。
畳床の材料は稲わら。稲わらと空気の層により、柔軟性・遮音性・吸放湿性があり、耐久性もあります。廃材になっても地球にやさしい素材です。
また、ポリスチレンフォーム板をわらで挟むサンドイッチタイプもあります。
ポリスチレンフォームは湿気に強く軽量なことから、二階などへの使用に向いています。
畳表はイ草を織ったものです。イ草には「丸い」と「三角い(七島い)」という種類があり、「丸い」は断面が丸く芯の部分に海綿状の綿がしっかり入っています。「三角い」は草に油気があり強度があります。上質なものほど表皮が厚く、柔軟性や足触りが優れています。
ホルムアルデヒドなどの有害な物質を吸収し、色合いや香りの癒し効果も期待できます。
畳縁は、畳表の切り落とし部分を保護補強するための布製の素材です。色・柄・素材が多彩で好みがわかれるところです。
最近の流行としては畳縁のないデザインが人気のようです。琉球畳は、琉球表(七島い)を使った畳縁のないもののことをいいます。今では、縁がない半畳のものが琉球畳としてイメージされることが多いようです。
畳のサイズは地域などによって異なります。一般的には次のようにわかれます。
江戸間(関東間)1760mm✕880mm
本間(京間) 1910mm✕955mm
中京間 1820mm✕910mm
ただし、住宅によってミリ単位で調整する必要もあるため、基本的にはオーダーメイドとなります。
吸・放湿性や吸音性・抗菌性に優れている畳ですが、お手入れを怠るとカビやダニが発生してしまいます。
まずは、掃除機でこまめに埃や食べかすなどを取り除きます。
畳の目に沿って丁寧に掃除機をかけてください。普段のお手入れはそれだけで十分です。
拭き掃除をする場合は、乾拭きか、お湯を固く絞った雑巾で行います。余分な水分を吸収させないように気を付けましょう。
また、畳の上にカーペットなどの上敷きを敷くと、畳の呼吸を妨げてしまいます。掃除もしにくくなるため、ダニの温床になりかねません。
湿度が高い日が続いたときは、カビが生えやすくなります。換気に注意しましょう。
畳にカビが生えてしまったら、換気やエアコンのドライ機能でお部屋を除湿します。
掃除機でカビを吸い取り、消毒用アルコールをしみこませた布で拭いてください。その後も良く乾かします。
傷みがみられる場合は、表替や裏返ができます。
表替とは、畳床はそのまま使用し、畳表と畳縁を新しく取り替えることです。
裏返とは、上の畳表を取り外し、裏面を上にして縫い仕上げをすることです。
適度なお手入れで機能性と美しさを長く保ちましょう。
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